利用者の方の「想い」と「その人らしさ」
以下長文ではありますが、もしよければご覧ください。
2月の暖かい日に、里見公園先の江戸川河川敷へ出掛けてみました。
今回誘ったのは職員。「暖かくて風も穏やか。こんな日に出掛けたら気分が良いですよね。」
反応してくれた利用者の方々
Aさん「そうね、おひさまに当たりながら川沿いを歩くのも良いね」
Bさん「タバコ吸えるなら行くか」
Cさん「せっかくだから歩くか」
Dさん「面倒だから行かない」
などなど。
いざ実施すると、皆さんの色々な反応がみられます。
一生懸命黙々と歩くCさん、タバコを吸うBさん、井戸端会議に参加されているAさん、ゆっくりと辺りを散策される別の利用者の方、デイサービスに残って運動を行ったDさん達…
その後無事に終了しました。
出掛けた方々は、「出掛けられてよかった」「気分が良いね」との事でした。残った方々は「普段よりも多く運動をやったよ」「無理やりやらされたよ」など仰ってくれました。
ここで大切と考えているのは、利用者の方の「想い」と「その人らしさ」です。
「外出」という行為がある中で、
行く/行かない。歩く/歩かない。誰かが行くなら行く/一人でも行く等、反応があります。
そこには「自分がどうしたいのか?」という”表出”や”選択”する機会が生じています。
この”表出”・”選択”の場を多く提供することが重要と考えます。
何故なら、加齢や病気によって思うように動けない所から介護が必要になり、「人にやってもらう」という事が増えることで、少しずつ”自分”を表出する機会が減っていくことがあるからです。それは自分らしさを減らし、やる気をなくしていくことにも繋がりかねません。
リハビリテーションの重要な要素の一つに、「本人の想い」や「主体性」というものがあります。
これは「自分はどうしたいのか?」つまり、ご自身が何を考え、選択したいのか?ということです。そしてご自身が選択したことに責任を持って頂くことも大切です。
結果的に、ご本人の自信になり、繰り返すことで身体・精神機能面の維持・向上になっていきます。
テイクオフでは、「ご本人の想い」、「その人らしさ」を大切に、これからも日々精進してまいります。
令和6年2月15日(木) 全日本スキー連盟設立の日